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退職の引き止めがしつこい時の断り方|違法性と断り方の例文

退職を伝えたのに「考え直して」「今辞められると困る」「給料を上げるから残って」と引き止められると、気持ちが揺れますよね。強い上司に言われると、退職そのものが悪いことのように感じる人もいます。

でも、退職の引き止めに必ず応じる必要はありません。特に退職意思が固いなら、会社を納得させるより、退職意思を記録に残すことが大切です。

この記事では、現役人事として退職を受ける側も見てきた立場から、退職引き止めの違法性、しつこい時の断り方、給料アップや人手不足を理由にされた時の例文、退職代行を使う判断基準まで整理します。

結論退職の引き止めは、断り方を固定すれば長引きにくい
  • 無期雇用なら、退職の申し入れから原則2週間で労働契約は終了します。会社の承認が絶対条件ではありません
  • しつこい引き止めには、理由を追加せず同じ返答を繰り返す。給料アップや人手不足の話に巻き込まれないことが大切です
  • 退職届を受け取らない・脅す・書類を出さない場合は、記録を残して外部相談や退職代行へ切り替えるのが現実的です
2週間
無期雇用の
原則
7例
断り方の
例文
3段階
自力・相談・
代行
目次

退職の引き止めは違法?まず結論

退職を引き止めること自体が、すべて違法になるわけではありません。上司が「もう少し考えてほしい」と一度伝える程度なら、単なる慰留の範囲に収まることもあります。

ただし、退職届を受け取らない、退職日を一方的に認めない、損害賠償や懲戒解雇で脅す、離職票を出さないと言うような対応は、問題になり得ます。

厚生労働省の「確かめよう労働条件」でも、期間の定めのない労働契約では、原則として2週間前までに申し入れることが定められていると説明されています。参考:退職、解雇、雇止めなど|厚生労働省

会社が退職を引き止める理由

退職引き止めでよくある言葉と返し方
退職引き止めでは、脅し文句や条件提示を退職意思と切り分けて考える

会社が引き止める理由は、あなたのためだけとは限りません。人事側から見ると、引き止めの多くは人手不足、上司の評価、引き継ぎ負担、採用コストといった会社側の事情から起きます。

引き止める理由会社側の本音あなたの考え方
人手不足今抜けられると現場が回らない人員配置は会社の責任
優秀だから残ってほしい抜ける損失が大きい評価と退職意思は別
上司の評価が下がる管理責任を問われたくない上司の都合まで背負わない
採用・教育が大変後任確保に時間がかかる引き継ぎ協力で十分
条件改善で残せると思っている退職理由を条件問題にしたい本当に残る理由になるか冷静に見る

ここで大事なのは、会社の困りごとと、あなたの退職する権利を分けて考えることです。引き継ぎに協力することと、退職を撤回することは別です。

引き止められやすい人の特徴

退職の引き止めは、誰にでも起きます。ただ、伝え方が曖昧だと、会社側に「まだ説得できる」と受け取られやすくなります。

  • 退職理由を長く説明しすぎる
  • 退職日をはっきり決めていない
  • 不満を改善してほしい相談のように話してしまう
  • 「迷っている」「できれば辞めたい」と曖昧に伝える
  • 上司に強く言われるとその場で返事を変えてしまう

退職を伝える場で、会社への不満を詳しく話すと「じゃあ改善する」「異動でどうか」「給料を上げる」と交渉に変わりやすくなります。退職意思が固いなら、理由は短く、退職日は明確に伝えましょう。

退職引き止めの断り方例文

退職引き止めへの対応フロー
退職引き止めは、退職意思を固定し、書面で残してから外部相談へ切り替える

引き止めを断る時は、相手を論破する必要はありません。感謝を一言添えたうえで、退職意思が変わらないことと、引き継ぎには協力することを淡々と伝えます。

① 人手不足を理由にされた時

例文:ご迷惑をおかけすることは理解しています。ただ、退職の意思は変わりません。退職日までに引き継ぎ資料を作成し、できる限り支障が出ないよう対応します。

② 給料アップ・昇給を提案された時

例文:ご提案いただきありがとうございます。ただ、今回は待遇だけでなく今後の働き方を考えて退職を決めています。ありがたいお話ですが、退職の意思は変わりません。

③ あと半年だけ残ってと言われた時

例文:お声がけいただきありがとうございます。ただ、今後の予定もあり、退職日は○月○日で考えています。残りの期間で引き継ぎに集中します。

④ みんなに迷惑がかかると言われた時

例文:ご迷惑をおかけする点は申し訳ありません。ただ、退職の意思は固まっています。引き継ぎ内容を整理し、関係者の負担が少なくなるよう進めます。

⑤ 損害賠償・懲戒を匂わせられた時

例文:その点は確認したうえで進めたいので、会社としてのご見解をメールまたは書面でいただけますでしょうか。こちらでも相談先に確認します。

脅しに近い言い方をされた時ほど、その場で言い返さず、書面やメールで残すことを優先してください。口頭だけだと、あとで言った・言わないになりやすいです。

しつこい引き止めでやってはいけないこと

しつこく引き止められると、早く終わらせたくて余計な約束をしてしまいがちです。けれど、退職意思が固いなら、次の行動は避けてください。

  • その場の空気で「考え直します」と言う
  • 退職理由を毎回変える
  • 会社への不満を細かく言い続ける
  • 給料アップや異動の提案に即答する
  • 退職届を出さず、口頭だけで済ませる
  • 無断欠勤やバックレに切り替える

特に「考え直します」は、会社にとっては引き止め成功の合図に見えます。迷いがあるなら「一度持ち帰ります」で構いませんが、退職意思が固いなら言わない方が安全です。

違法・危険になりやすい引き止めケース

引き止めの中には、単なる説得を超えて問題になりやすいものがあります。以下に当てはまるなら、自力で説得し続けるより、記録を残して相談先を使う段階です。

会社の言動問題になりやすい理由対応
退職届を受け取らない退職意思の到達を妨げるメール・内容証明など記録に残す
後任が決まるまで認めない会社の都合で退職日を延ばす退職日を明記して再通知する
損害賠償を請求すると脅す通常退職への過度な威圧書面回答を求め、専門家へ相談
離職票を出さないと言う退職後手続きに影響するハローワーク等へ相談
有給を使わせない労働者の権利と衝突し得る残日数と希望日を記録する

有期雇用、派遣、業務委託、公務員などは退職ルールが変わることがあります。雇用契約書・就業規則・契約期間を確認し、不安があれば労働相談や専門家に確認してください。

退職届を受け取ってもらえない時の進め方

しつこい引き止めが続く時は、退職届やメールで退職意思を残します。大事なのは、会社の承認を待つことではなく、退職の申し入れをした記録を残すことです。

  • 退職日を明記した退職届を作る
  • 提出日・提出先・提出方法を記録する
  • 手渡しで拒否されたらメールや郵送も検討する
  • やり取りはスクリーンショットやメモで残す
  • 退職日、有給、貸与品返却、書類発行を分けて確認する

退職代行を使うべきケース

退職引き止めの記事で退職代行を勧める時、何でも代行に寄せる必要はありません。会社と冷静に話せて、退職届も受け取ってもらえるなら、自分で進めれば十分です。

一方で、上司が怖くて話せない、退職届を拒否される、脅しがある、出社するだけで体調が崩れるなら、退職代行を検討していい段階です。

状況自力で進める退職代行を検討
一度だけ引き止められた例文で断るまだ不要
何度も面談を入れられる書面で意思表示負担が強ければ検討
退職届を拒否された記録を残すかなり検討
損害賠償・懲戒で脅された書面回答を求める弁護士/労組系を検討
出社できないほど限界無理をしない即日対応の代行も候補

退職代行を選ぶなら、会社と交渉が必要かどうかでタイプを分けます。有給や退職日の交渉まで任せたいなら労働組合系、未払い請求や損害賠償が絡むなら弁護士系が安全です。

\ 労働組合運営・即日対応・完全後払い /

ここまでの整理引き止めが強いほど、説得より記録を優先する
  • 退職理由を増やすと話が長引くため、返答は固定する
  • 退職届・メール・相談記録を残して、言った言わないを避ける
  • 恐怖や体調不良があるなら、退職代行や外部相談へ切り替える
固定
返答を変えない
記録
書面で残す
切替
代行/相談

退職引き止めのよくある質問

退職の引き止めは違法ですか?

一度説得されるだけなら直ちに違法とは限りません。ただし、退職届を受け取らない、脅す、退職を認めない、書類を出さないなどは問題になり得ます。記録を残して労働相談や専門家へ確認してください。

就業規則に退職は3ヶ月前とあります。従う必要がありますか?

無期雇用では民法627条により原則2週間前の申し入れで退職できるとされています。ただし、トラブル防止のため就業規則も確認し、可能な範囲で早めに伝えるのが現実的です。

給料アップを提示されたら残るべきですか?

給料だけが不満なら検討余地はあります。ただ、人間関係・体調・仕事内容・将来性が理由なら、待遇改善だけで根本解決しないこともあります。即答せず、退職理由に戻して判断してください。

退職を引き止められない理由は何ですか?

家庭都合、体調、転職先決定、働き方の見直しなど、会社が改善提案しにくい理由は引き止められにくいです。ただし、嘘を作るより、事実から外れない範囲で短く伝える方が安全です。

退職代行を使うのは逃げですか?

逃げではありません。退職届を拒否される、脅される、出社できないほど限界なら、自分を守る手段として使って構いません。交渉が必要なら労働組合や弁護士系を比較しましょう。

まとめ:退職引き止めは、違法性を知って例文で淡々と断る

退職の引き止めにあっても、退職意思が固いなら応じる義務はありません。大切なのは、会社を論破することではなく、退職意思を短く固定し、書面で記録を残すことです。

人手不足、給料アップ、あと半年、みんなに迷惑がかかる。どの引き止めにも、感謝と引き継ぎ協力を伝えたうえで「退職の意思は変わりません」と戻しましょう。退職届を拒否される、脅される、出社がつらい場合は、退職代行や労働相談を使って大丈夫です。

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この記事を書いた人

元当事者×現役人事。新卒で入った不動産営業の会社を退職代行で辞めた経験を持ち、その後人材業界を経て現在は会社の人事。辞める側と受け取る会社側の両方を知る立場で、損せず円満に辞めるための情報を発信しています。

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