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事務職を辞めたい・事務職の退職代行|向いてない時の判断を現役人事が解説

事務職を辞めたいと思っても、「せっかく人気の職種に就けたのに」「座り仕事なのに甘えでは」と自分を責めてしまう人は少なくありません。けれど、事務職は外から見えるよりも、電話対応、締切、社内調整、細かいミスへの不安、評価されにくさが積み重なりやすい仕事です。

この記事では、事務職を辞めたい時の判断基準・辞め方・退職代行を使っていいケースを、現役人事と退職代行を使った当事者の視点で整理します。辞めたい気持ちを否定するのではなく、自分で進められる状態か、第三者に任せたほうがいい状態かを分けて考えましょう。

結論事務職を辞めたいなら、限界度と引き継ぎ負担を分けて考える
  • 電話対応・単調作業・評価されにくさが重なり、心身に出ているなら退職準備を始めてよい
  • 少人数配置で業務が属人化している職場ほど、引き止め前提で準備する
  • 自分で話せる余力がないなら、退職代行や公的相談先を使って直接交渉を避ける
3分類
辞めたい理由
業務・人間関係・将来不安
2択
自分で伝えるか
代行に任せるか
5項目
退職前に確認
有休・引き継ぎ・貸与物
目次

事務職を辞めたい理由は甘えではない

事務職のつらさは、営業や接客のように外から見えやすい負荷だけではありません。小さな依頼、急な電話、期限付きの処理、社内の板挟みが毎日積み上がることで、静かに限界へ近づくことがあります。

① 電話対応と来客対応が想像以上に重い

事務職は「黙々とPC作業をする仕事」と思われがちですが、実際には代表電話、取引先からの確認、社内からの問い合わせ、来客対応を任される職場もあります。電話が鳴るたびに作業が止まり、内容を聞き取り、担当者へつなぎ、記録を残すだけでも集中力を削られます。

電話対応が苦手な人にとって、事務職は「静かな仕事」ではなく、常に割り込みが入る仕事です。ミスをしない正確さと、その場で受け答えする瞬発力の両方を求められるため、合わない人がいるのは自然です。

② 単調な作業が続き、成長している実感を持ちにくい

入力、照合、ファイリング、請求処理、備品管理など、事務職には正確さが大切な定型業務が多くあります。得意な人には安定した仕事ですが、変化や達成感を求める人には、毎日同じ作業を繰り返すことが苦痛になる場合があります。

③ 評価されにくく、雑用係のように扱われる

事務職の仕事は、問題なく回っている時ほど目立ちません。書類が期限どおりに出る、備品が切れない、請求ミスがない、電話が滞りなくつながる。これらは職場に必要な仕事なのに、「できて当たり前」と見られやすい面があります。

その結果、感謝されないまま仕事だけ増え、「誰でもできる」と言われて傷つく人もいます。評価されにくい環境で我慢を続けると、自分の仕事に価値がないように感じてしまうことがあります。

④ 少人数配置で休みづらく、引き継ぎも重い

事務職は部署に1人、支店に1人、営業所に数人だけという配置も珍しくありません。現役人事として退職相談を受ける中でも、月末締めの請求処理を一人で担当していた事務担当者が、退職希望を伝えた直後に上司から「後任が決まるまで待って」と言われ、退職日調整が長引いたケースがありました。本人は退職意思を出していましたが、業務手順書がなく、取引先ごとの例外処理を本人しか把握していなかったため、人事側でも引き継ぎ表の作成から始める必要がありました。

このように、事務職は仕事が軽いから辞めにくいのではなく、業務が個人に寄りやすいから辞めにくいことがあります。少人数の職場で言い出しづらい場合は、先に退職の切り出し方を確認して、伝える言葉を短く決めておきましょう。

事務職に向いていない・合わないと感じる時のチェックリスト

「辞めたい」と思っても、疲れているだけなのか、職種そのものが合っていないのかは分けて考えたいところです。次の項目が複数当てはまるなら、今の職場だけでなく、事務職という働き方との相性も見直してよいサインです。

  • 電話が鳴るだけで緊張し、作業が止まる
  • 入力・照合・書類整理のような単調作業が強い苦痛になる
  • 細かいミスを何日も引きずってしまう
  • 人のサポートより、自分で成果を出す仕事のほうが向いていると感じる
  • 評価されにくいことへの不満が大きく、仕事への納得感がない
  • 頼まれごとを断れず、いつも自分だけ仕事を抱えている

当てはまる数が多いからといって、すぐ退職代行を使う必要はありません。まずは、電話の少ない事務、専門性のある経理・労務、在宅中心のバックオフィス、別職種への転換など、負担の原因を切り分けます。

「事務職が向いていない」と「今の会社の事務が合わない」は別です。電話対応や雑務が多い職場が合わないだけで、経理補助・データ管理・営業サポートなど別の事務なら続けやすい場合もあります。

続けるか辞めるかの判断基準

事務職「続ける」「辞める」の判断基準の比較図
事務職「続ける」「辞める」の判断基準

退職を決める前に、「相談すれば変わる問題」と「離れないと守れない問題」を分けます。事務職は引き継ぎが重くなりやすいので、判断を先延ばしにするほど動きづらくなることがあります。

続ける余地があるケース

  • 電話対応や来客対応の分担を変えれば負担が下がりそう
  • 月末月初など忙しい時期だけ強くつらい
  • 上司や人事に業務量の相談ができる関係が残っている
  • 異動や担当変更で改善する可能性がある

この場合は、業務の棚卸しをして「何が負担か」を具体的に伝えると話が進みやすくなります。たとえば「電話が多くて請求処理が遅れる」「月末の入力と来客対応が重なり残業が増える」のように、感情ではなく業務として相談します。

辞める方向で考えたほうがいいケース

  • 出勤前に涙が出る、吐き気や動悸がある
  • ミスへの不安で休日も仕事のことを考えてしまう
  • 相談しても「事務なんだからそれくらい」と流される
  • 退職を伝えたら後任を理由に長く引き止められそう
  • ハラスメント、未払い、契約と違う働き方がある

心身に不調が出ているなら、引き継ぎより先に自分の安全を優先してください。退職を言い出した後に強く引き止められそうなら、事前に会社が辞めさせてくれない時の対処法も読んでおくと、返答を準備できます。

ここまでの整理合わない原因を分けると、辞め方も選びやすい
  • 業務量・電話・担当範囲の問題なら、まず分担変更を相談する
  • 体調不良や強い引き止めがあるなら、退職準備を優先する
  • 少人数職場では、引き継ぎ表と返却物を先にまとめると話が進みやすい

事務職の辞め方|正社員・派遣・パート別

事務職の辞め方は、雇用形態によって伝える相手が変わります。特に派遣社員は派遣先の上司だけに伝えても手続きが進まないことがあるため、雇用契約を結んでいる相手を確認してください。

雇用形態退職を伝える相手事務職で注意すること
正社員・契約社員直属の上司、人事月末処理・請求締め・給与処理など繁忙日を踏まえて退職日を相談する
派遣社員派遣会社の担当者派遣先だけに伝えず、契約終了や退職の進め方を派遣元へ確認する
パート・アルバイト責任者、店長、上司シフトと引き継ぎがあるため、希望退職日を早めに伝える
一人事務・少人数事務上司、人事、経営者業務一覧と保管場所を簡単にまとめ、引き止めに備える

期間の定めがない雇用では、民法627条に退職の考え方があります。条文はe-Gov法令検索(民法)で確認できます。ただし、有期契約・派遣・就業規則・個別事情で対応が変わるため、迷う場合は会社の規定や公的窓口で確認してください。

辞める前に準備しておくもの

事務職は、本人しか知らない保管場所や処理手順が残りやすい職種です。円満退職を目指すなら、すべてを完璧に引き継ごうとするより、後任が困りやすい情報を短くまとめるほうが現実的です。

  • 雇用契約書・就業規則・退職申し出期限
  • 希望する退職日、最終出勤日、有給休暇の残日数
  • 担当業務の一覧、締切、月次・週次のルーティン
  • 共有フォルダ、紙書類、鍵、印鑑、マニュアルの保管場所
  • 貸与物(PC、社員証、入館証、ロッカー鍵、社用携帯)
  • 未払い・ハラスメント・強い引き止めがある場合の記録

引き継ぎは「全部教える」ではなく「次の人が探せる状態にする」ことが目的です。自分で伝えられる余力があるなら、業務一覧、締切、保管場所、連絡先だけでも残しておきましょう。

限界まで我慢して突然連絡を絶つと、貸与物返却・給与精算・離職票のやり取りがこじれやすくなります。自分で伝えるのが難しい場合は、バックレる前に退職代行や公的相談先を使う選択肢を検討してください。

自分で退職を伝える時の例文

自分で伝えられる状態なら、退職理由は短くまとめます。事務職の場合、「人が足りない」「引き継ぎが終わっていない」と言われやすいので、理由を長く説明するより、退職意思と希望日をはっきり伝えることが大切です。

正社員・契約社員の例文

例文:お時間をいただきありがとうございます。体調面と今後の働き方を考えた結果、退職したいと考えています。退職日は○月○日を希望しています。担当業務の一覧と引き継ぎ資料は作成しますので、必要な手続きについて相談させてください。

派遣社員の例文

例文:現在の事務業務を続けることが難しく、契約終了または退職について相談したいです。派遣先へ直接伝える前に、今後の進め方と必要な手続きを確認させてください。

引き止められた時の返し方

「後任が決まるまで待って」と言われたら、「ご迷惑をおかけすることは承知していますが、退職の意思は変わりません。残りの期間で引き継ぎ資料を作成します」と返します。退職意思を撤回する言い方をしないことが重要です。

事務職で退職代行を使っていいケース

事務職は「自分が抜けたら迷惑がかかる」と考えやすい職種です。けれど、会社の業務体制や後任確保は本来会社側が整えるものです。自分で退職を伝える余力がないほど追い込まれているなら、退職代行を使うことも選択肢になります。

  • 上司や経営者と直接話すだけで動悸がする
  • 一人事務で、退職を伝えたら強く引き止められそう
  • 有休消化や最終出勤日の話し合いができない
  • ハラスメントや未払いがあり、会社と直接やり取りしたくない
  • 今日から出社するのが難しいほど心身が限界

職場トラブル全般は、厚生労働省の総合労働相談コーナーでも無料相談できます。退職代行を選ぶ場合も、運営元、対応範囲、相談時の説明、追加費用の有無を契約前に確認しましょう。

状況候補確認したい点
迷ったら/すぐ辞めたい即ヤメ労働組合運営で、相談から退職連絡までの流れを確認する
女性で相談しやすさを重視わたしNEXT女性向けの退職代行として、対象者と対応範囲を確認する
未払い・請求・法的トラブル弁護士への相談金銭請求や法的判断が必要な場合は弁護士領域も検討する

事務職は女性比率が高い職場も多く、男性上司に退職を切り出しづらい、職場の人間関係をこれ以上刺激したくないという相談もあります。その場合は、女性向け退職代行として知られるわたしNEXTのように、相談しやすさで候補を絞る考え方もあります。

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他社も含めて比較したい場合は、退職代行おすすめ比較で、運営元や向いている人の違いを確認してください。料金や対応範囲は変更されることがあるため、申し込み前に公式案内で総額と条件を確認しましょう。

事務職経験を活かせる転職先

事務職を辞めても、これまでの経験が無駄になるわけではありません。正確な入力、書類管理、電話応対、社内調整、期限管理は、別の職場でも使える基礎スキルです。

転職先活かせる経験向いている人
営業事務・営業サポート見積書、請求書、顧客対応、社内調整人を支える仕事は好きだが、今の職場の雑務量がつらい
経理・労務・総務正確な処理、期限管理、書類保管専門性をつけて評価されたい
カスタマーサポート問い合わせ対応、記録入力、説明力電話だけでなくチャットやメール対応も含めて働きたい
データ入力・BPO入力速度、照合、マニュアル理解対人対応を減らして黙々と働きたい
受付・秘書・アシスタント来客対応、スケジュール調整、気配り人と関わる仕事は残しつつ環境を変えたい

退職理由は「事務が嫌でした」で終わらせず、次に活かす経験へ言い換えると面接で伝わりやすくなります。たとえば「営業所の事務として請求処理と問い合わせ対応を担当し、期限管理と正確な処理を身につけた。今後はより専門性のあるバックオフィス業務に挑戦したい」と整理できます。

事務職を辞めたい人によくある質問

最後に、事務職を辞めたい人からよく聞かれる質問をまとめます。判断に迷う時ほど、まず自分の雇用形態と体調の状態を整理してください。

事務職をすぐ辞めるのは甘えですか?

甘えとは限りません。電話対応、細かいミスへの不安、評価されにくさ、少人数配置の負担で心身に不調が出ているなら、まず休む・相談する・退職準備をするなど、自分を守る行動を優先してください。

事務職に向いていない人はどんな人ですか?

電話対応が強いストレスになる、単調作業が苦痛、細かい確認作業で消耗する、サポート役より自分で成果を出す仕事にやりがいを感じる人は、事務職との相性を見直してもよいでしょう。ただし、職場を変えれば続けやすい場合もあります。

一人事務で辞めたい時はどう伝えればいいですか?

退職意思と希望日を短く伝え、担当業務の一覧・締切・保管場所をまとめると進めやすくなります。「後任が決まるまで」と言われても、退職意思が変わらないことは明確に伝えましょう。

派遣の事務職は派遣先に退職を伝えますか?

原則として、雇用契約を結んでいる派遣会社の担当者へ先に相談します。派遣先の上司だけに伝えても手続きが進まないことがあるため、派遣元へ契約終了や退職の進め方を確認してください。

退職代行を使うと引き継ぎはどうなりますか?

退職代行を使う場合でも、業務一覧や保管場所のメモを送れる状態にしておくとやり取りが進みやすくなります。ただし、心身が限界で資料作成も難しい場合は、無理に完璧な引き継ぎを目指す必要はありません。

まとめ|事務職を辞めたいなら、引き継ぎより先に自分の状態を見る

事務職を辞めたいと感じたら、まずは「業務分担を変えれば続けられるのか」「今の職場から離れないと心身を守れないのか」を分けてください。電話対応、単調作業、評価されにくさ、少人数配置の引き継ぎ負担が重なっているなら、退職を考えるのは自然です。

自分で伝えられるなら、退職日と引き継ぎ資料を準備して短く伝える。直接話すのが難しいなら、退職代行や総合労働相談コーナーを使う。あなたが壊れるまで、事務所の仕事を一人で抱え続ける必要はありません。

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この記事を書いた人

元当事者×現役人事。新卒で入った不動産営業の会社を退職代行で辞めた経験を持ち、その後人材業界を経て現在は会社の人事。辞める側と受け取る会社側の両方を知る立場で、損せず円満に辞めるための情報を発信しています。

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